公立高校の探究活動に参加

今日は、NPO FiLCの活動関係で、大阪の公立高校の1年生の探究の授業開きに参加させてもらった。高校に入ってきたばかりも高校1年生に、「探究とはなにか?」「身の回りの問題をどうやって探究活動につなげていくのか?」ということについて、簡単なワークショップを行った。

 

高校での探究活動はかねてから興味があった。私が今まで聞いてきた探究活動の実践は、SSHやSGHに認定されていたり、熱心な教員がリードして探究活動をゴリゴリ進めていいったりするような、比較的うまくいっているケースの探究活動だった。しかし、今回関わらせてもらう高校は、あまりうまくいっていないから助けがほしいというケースの探究活動であった。FiLCに所属している学生が毎年、この高校の探究活動にボランティアでサポートしている。私も、今年継続してこの高校の探究活動に関わるかどうか、うまくいっていない探究活動の実情はどんなものなのかということを知るために、一度初回をのぞいてみることにした。

 

探究に熱心な教員が、1・2名はいるものの、他の教員の多くが探究活動をどのようにすすめていいのかわからず、あまり探究活動に乗り気ではないことが伺えた。つまり教員間で探究のモチベーションの差があった。もちろん、先生方も毎日忙しいと思うし、モチベーションの差があることは仕方がないことだし、「ボランティアの学生」が支援に入るという形を選んだ、学校側の事情もよくわかる。

 

しかし、どこか学生を舐めている感じというか、不誠実な対応をされているなあという感じが否めなかった。例えば今回、前日に、第1回の探究の授業開きを私たちに丸投げしてきた。第1回こそ、探究活動をどのように進めていきたいかをその学校の教員が生徒に伝える機会なのだから、大事にするべきだと私は思う。そもそも、その高校の探究活動なんだから、その高校の教員のモチベーションを高めていくことから始めなければ、外部からいくら私たち学生が入ったところで、お互いが気持ちのいい感じになることはできないと思う。

 

これを私たち側の代表に話すと、「研究の一環だと思えばいい」「学ばせてもらっていると思えばいい」と。たしかに、公立高校に入らせてもらえる機会はなかなかないし、実践に関われるということはありがたいことだと思う。でも、その学校の教員が頑張れるようにしていくことを後回しにして、最初から外部の私たち頼みにするのはあまりいいことではないと思う。「ボランティア」も、正直私はあまり好きではない。全てのボランティア活動を否定したいわけではないが、お金が発生するからこそ、そこに責任がうまれるということも大いにあると思う。特に、教育に関するものは熱意を持っているし、学習者に真剣に向き合いたいから、中途半端なことはしたくない。

 

いろいろ考えさせられることが多く、へとへとで帰宅した。帰宅してそのまま爆睡した。残りの力を振り絞って、たまっているタスクを片付けていこう。